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走ったこと感じたこと

鋸山トレイルランを振り返る

昨年の末12/21、一年の締めくくりで鋸山トレイルランレースに参加しました。1ヶ月以上経ってからの、遅ればせながらのレポートです。鋸山トレイルランレースは、千葉の房総は鋸南町にある鋸山を走るトレイルランニングのレースです。距離は28km、最大標高が鋸山山頂の329m。トレイルランとしては比較的短い*1コース、低い標高であります。

↓大会の公式サイト
第4回鋸山アドベンチャーフェスタ&鋸山トレイルランレース

5:30に東京の家を出て、首都高〜アクアライン〜富津館山道路を通り、7:30頃駐車場につきました。駐車場は景色のいい海沿い。前年は風が強くて嵐の海の様相だったようですが、いい天気!会場の小学校まで10分ほど歩いて行きます。

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この会場の保田小学校、今年で閉校になるそうです。来年からどうなるんだろう。
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 少し早めに着いて受付はスムーズに終了。寒いので早めの時間からアップしていましたが、どうやら受付が時間かかってスタート遅れるらしい。その分、私のアップは続く。やりすぎ?というほどアップしました。今考えるとここで体力消耗した気がします。

開会式でら大会プロデューサーの田中正人から「トレイルとしては短いコースですが、全然甘くないよ」とのこと。ひょっとして、私、油断している??
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15分ほど押してのスタート。最初のロードはやや抑えめに。登りにさしかかり、ムリの無いペースでいくらかの集団を抜いていく。最初から飛ばすのも良くないが、登山道に入って最初は渋滞になるので、同じか引っ張ってもらえるくらいの走力の集団につきたいところ。
 
舗装路から林道に入り、地面が岩とか砂利の道がしばらく続く。ちょっとこの辺りは走りにくい。
 
山道に入る。案の定の混雑。登りは歩く。下りは走る。しばらくは集団でかたまっての行動になった。
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(このときまだ写真撮る余裕があったが、この後ほぼ写真無し。余裕も無しw)
 
集団の真ん中にいると思っていたが、気がつくと、いつの間にか後ろがいなくなっていた。集団最後尾でなんとか集団についていく。
標高的にはコース中で一番高い鋸山の山頂を過ぎると、最初の下りへ。ここで集団はばらける。ここからはマイペースで進むことになる。
 
急な岩を切り出したような階段や、車力道という岩肌の見える下りを進んでいく。下りは苦手なので、、この辺りは後続のランナーにどんどん追い抜かれていく。
 
下りが終わったところで最初のエイド。前回のトレイルで足つった経験からしっかり梅干しで塩分チャージ。そして、ちょっと休憩する。しかし、周りはロードのように水補給だけでさっさと進んでいく。以前参加したトレイルのレースはエイドで皆休憩している印象だったが、やはりこのレースはスピードレースなのか、休憩はさっさと済ませる参加者が多いようだ。
 
と、エイドで塩分を取ったのだが、エイド直後の舗装路に入り、ふくらはぎに違和感を覚える。あ…つりそう。少しマッサージして違和感が治まったところで先に進む。
 
その後、前日の雨でぬかるんだ沢沿いの道や、手彫りの真っ暗なトンネルを越えていく。
 
しばらく進むと今度は急な登りへ。この登りがこのコース一番の難所かもしれない。ロープや木を掴んで登っていく。トレイルランとは言うものの、ここでは一切走れない。両手で斜面にしがみついて、なんとか登りきる。
 
登りきったあとは一転して走れるトレイル。だが、この辺りでふくらはぎの違和感が大きくなってきた。そして、ふくらはぎだけでなく右膝の痛みが出てきた。が、気にせず走る。ゴールまで脚がもってくれることを期待するしかない。
 
トレイルを抜けて林道へ戻り、またぬかるんだ山道に入る。この山道を抜けると15km地点。中間地点は過ぎた。
 
集落に入りすこし舗装路を進むと、2つ目のエイドに到着。梅干しとコーラとあんぱん等を補給して休憩。
 
集落を抜けて、峠の古道へはいる。道自体は走りやすそうだが、そろそろ体力切れとぬかるんだ地面が走ることを許してくれない。周りも走らず歩く人が多くなってきた。少し歩いては走るを繰り返しす。下りは右膝の痛みがあり、ゆっくりしか走れない。
 
峠の古道を抜け舗装路にでて、また登りに差し掛かる。この登りはゆっくり慎重に走ろう…、と思った矢先、右足ふくらはぎをつる。「いたあああ!!」と叫びながら、道の脇に転げ回る。
 
のたうち回っていると、通りかかるランナーの方に心配される。有り難いですが、もがきながら「大丈夫です〜」と力無く言うしか出来なかった。
少し休んで足をほぐす。痛みでリタイアも頭をよぎるが、痛みはあるけど歩ける。少し道を進み始めてみると、ゆっくりなら走れる。ゆっくり走り、倒れている間に追い抜かれたランナーにも何人か追いつく。
 
舗装路を抜けて、また林道へ。下り基調だが、下りはヒザが痛い。ここで20km地点に差し掛かり、タイムはだいたい3時間。体はボロボロではあるが、3時間台でゴール狙えるかも、と若干の欲が出てくる。
 
林道を超えて原っぱのようなトレイルに入る。2本くらい小川を渡り、登り道を抜けると採石場
 
ここ仮面ライダーっぽい!!
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テンションは上がるが、ヘトヘトでスピードは出ない。採石場から下りの道が続き、最初に走った舗装路に帰ってきた。いよいよ4時間切りは微妙。残り3kmのときに手元の時計は3時間45分。いつもなら走り切れるが、足が言うことを聞かない。歩きたい衝動にかられながら、最後のロードを走る。
 
ゴールの保田小学校に帰ってきて、目に飛び込んできた時計は3:59:55。そして、ゴールはあと20〜30m先。ダッシュすればひょっとして4時間切りも!!?
 
意外とこういうときば元気が出るようで、今まで足が棒になっていたのも忘れてのダッシュした。ぬかるんだ水たまりに足を取られて…気がつくと水たまりの中に突っ込んでいた。場内実況「おーっとここでコケたあああ」
 
ドロドロになってゴール!ギリギリ4時間を切れない中途半端タイムでしたが、楽しかったので良し、かな…。
 
コースは起伏に富み、走れる部分もあり、距離28km高低差300mにトレランの魅力が凝縮された良い大会だと思います。今年も出たいですね!

*1:他のトレイルのレースが40kmだとか70kmだとか100km、100mileとかまであるので、ロードだとそこそこ長い距離の28kmでも短距離レースみたいに扱われてしまうのです。