リディアードのランニングバイブル
リディアードのランニングバイブルという本を読みました。1993年に邦訳の初版本が発行された古い本であるためか、書店ではあまり見かけないのですが、Amazonではかなりの高評価のランニング本です。その邦題のとおり*1、様々のランニング本の基礎になっていそうな内容で、バイブル的存在のようです。
- 作者: アーサーリディアード,Arthur Lydiard,小松美冬
- 出版社/メーカー: 大修館書店
- 発売日: 1993/03
- メディア: 単行本
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そもそも私、リディアードという人物を知らなかったのですが、トラックの中長距離からマラソンまで、オリンピックのメダリストを送り出した世界的名コーチだそうです。
この本で挙げられている内容は、重要なことばかりなのですが、特に重要そうなポイントとして、「マラソンコンディショントレーニング」「ヒルトレーニング」を挙げたいです。今日はマラソンコンディショントレーニングについて少し書いてみます。
マラソンコンディショントレーニングは、有酸素能力を高めるためのトレーニングである。リディアードが言うには週160kmの有酸素ランニングが最も効率良くスタミナをつけるとのことである、しかし、ごく普通の市民ランナーがこれほどの距離を一週間のうちに走れるとは思えない。なので、リディアードは別のアプローチとして、「週に3回は自分が長いと感じる距離を走れ」とも指導する。15分なら気持ちよく走れるランナーなら、週に3回その倍の30分を走る。それ以外の日は気持ちよく走れる15分を走る。これは、強弱をつけることでより有酸素能力を伸ばすことができることに基づいた指導とのこと。
なお、このマラソンコンディショントレーニングのペースは、LSDのようなゆっくりのペースではないとのこと。自分が安定して走り続けられる最高のペース、最高安定状態のペースで走るのが良い。
この説明を読み、私の練習は、ゆっくり過ぎて有酸素能力を伸ばすには、効果が薄かったかもしれないと反省しています。私のマラソンのタイムから考えると、キロ5分以下でペースをキープできるはずなのですが、長い距離を走る練習のときはたいていキロ6分以上で、LSDにも近い感じで走っています。もう少し、スピード上げて走ってみようかと思います。
*1:原題はRunning with Lydiard